今日は約3週間ぶりに彼に会いました。
駅の改札口で待ち合わせしていたのですが
たまたま同じ電車だったらしく、ホームでお互いを発見。
「髪の毛、まだ大丈夫なの?」
「まだ自毛だよ~。あと3日くらいで抜けちゃうけどね。」
「触って『パラパラ』きたりしないの?」
「まだ平気。抜ける前は頭皮が痛くなるからわかるらしいよ。」
「そうなんだ~。」
「私さぁ、自分の髪の毛が抜ける前に、前髪とか先に切っておいて
自分用の前髪を作ろうかと思うんだけど」
「はぁぁ~~~?」
「この間、髪の毛付帽子を買ったんだけど
その髪の毛の部分は取り外しができるのね。
その髪の毛の部分を見たら、なんか自分でもできそうな気がするのよ。
全部は無理だけど、前髪くらいなら、自毛で作れそう。」
「この人ときどき突拍子もないこと言い出すな~(^^;;」
「あら、でも切実なのよ。」
もちろん私が言ったのは冗談だけど
髪の毛付帽子には前髪はついていないので
自毛で作りたくなってしまったのです。
まずは駅ビルに入っている「さくらや」へ移動。
最近PCを新調したばかりの彼は、いくつか必要なソフトがあって
それの相場を見に行きたいとのこと。
Officeのコーナーの目の前は、なぜか○ダルトのコーナーになっていて
彼は「なんかこっちの方が気になるな~。」と目がいってるので
「ちょっと!そっち見てないでちゃんとOfficeの方見なよ!」
「そうだけど・・・(^^;;」
「…ったく(^^;」
さくらやは適当に切り上げて、夕食をとりに行くことにした。
私が「あのね~、今日は行きたいパスタ屋があるんだけど」と言うと
「じゃあ、そこに行こう。」とあえなく決定。
彼に付き合うと、いつもは「大戸や」とかが多いので
たまには私が好きな店にしてみました。
今日行ったのはこのお店(ル サロンド ニナス 船橋東武店 または略してNINA)です。
いつもは女性で賑わうこのお店も、今日はクリスマスだったからか
ほとんどカップルばかりでした。
ちなみに「ル カフェ ブルー」という姉妹店が銀座(とか青山)にありますが
そちらはさらに女性受けしそうなお店なのでおすすめです。
仕事してるときは、銀座のほうが近かったので
友達や会社の同僚たちと、ときどき行きました。
もし行かれる方がいたら「ぐるなび」で、スペシャルメニューのクーポンも
ゲットできますので、見てみてくださいね。
NINAに入ると、彼がいきなりパスポートを見せてきました。
彼はバックパッカー的な旅をする人なので
これまでに訪れた外国の数が半端じゃない。
出入国のスタンプがたくさん押されているけど
その国の言語で書かれている文字では
それがどこの国なのかわかりません。
「これはどこ?」
「チェコ」
「これは『ラトビ何とか』って書いてあるけど」
「ラトビア」
「あ、これはドイツでしょ」
「あたり」
「あ~私もまた外国行きたい」
「行ったらいいでしょ」
「治療がひと段落したら行こうかな。
そういえばさ~、今朝の新聞に
『ロンドン・パリ・モンサンミシェル7日間・10万円』っていうのが出てた。
行きたいな~」
「冬ならその値段で行けるでしょ」
「お金貯めて行こうっと」
私はまだヨーロッパに行ったことがありません。
会社の短い夏休みでヨーロッパに行くのは
もったいなくて、行けませんでした。
私が初めて海外に行ったのは、短大在学時に行ったシンガポールでした。
このときは友達が見つけてきてくれた「超格安ツアー」で
全食付のパッケージだったのですが
その旅行会社は、帰国してすぐに潰れました。
帰ってきたらテレビで大騒ぎになっていたので、驚きました。
次に、卒業旅行で香港に行きました。
4泊5日で、マカオに1泊と香港に3泊するツアーでした。
このころはまだ啓徳国際空港が残っているときで
パイロット泣かせで有名な「魔の香港カーブ」も健在でした。
どうしてもそれを体験したかった私は、窓際の席を確保して
着陸のときは、窓に張り付いて外を見ていました(^^;
会社に入社した年、新人のうちはみんな遠慮して
1週間も休みをとらない人が多い中
そんなこととは露知らずの私は、先輩から「夏休みは何日ほしい?」と聞かれて
「10日間」と答え、本当にその休みがもらえたので
このとき初めてアメリカへ進出。
ラスベガスに4泊、サンフランシスコに3泊するという、
7泊9日の今思えば、全てがツアーに含まれていたという
超ゴージャスパッケージツアーでした。
今でこそ、ラスベガスは人気が出てきてJALの直行便まで飛ぶようになりましたが
当時は乗り継ぎが必要でした。
大体、ラスベガスの空港は大型機が飛べるだけの
滑走路の長さがない、小さな空港だったのですが
数年後にもう一度ラスベガスへ行ったら、立派な空港に変わってました(笑)
ちなみにマカオでもカジノはありましたが、ラスベガスのカジノは
見ているだけでも楽しくて、また行きたい!と思ったものです。
サンフランシスコでは、晩年のアル・カポネが収容されていたという
悪名高き「アルカトラズ島」にも船で渡り、内部を見学してきました。
この旅行から帰った直後(もっと英語を勉強したい!)と思い
英会話のイーオンに入学。約2年半通いました。
新人のうちはあまり残業もなかったので
仕事しながら、週に2回くらい通ってました。
このイーオンで、Paulという素敵なアメリカ人の先生のレッスンに付くことに。
サンディエゴ出身のPaulが「サンディエゴはほんとにいいところ。
もしアメリカへ行く機会があったら、ぜひ行ってみて!」
この言葉を真に受けた私の、翌年の旅行先は決まった(笑)
このときから、私は旅行会社のパッケージツアーを申し込むのは
やめにしました。格安航空券も、乗りたい航空会社を決めて
自分で手配して、現地のホテルも自分で手配することにしました。
往復はサービスに定評のあるシンガポール航空を利用。
成田-ロサンゼルス間は約9時間半、ロサンゼルス-サンディエゴは飛行機なら40分ですが、それじゃつまらないので、これも本で調べて「アムトラック鉄道」に乗って
約3時間の車窓の旅を満喫しました。
ビバリーヒルズの「ビバリーヒルトン」に2泊、
サンディエゴでは「ホテル・デル・コロナド」という歴代のアメリカ大統領の定宿で
マリリン・モンローの映画にも登場したという、ホテルに2泊。
最後の1泊は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画にも出てきた
ロサンゼルスの「ウエスティン・ボナベンチャー」に1泊。
自分で全部手配したら、最初にアメリカへ行ったときのツアー代金と比べて
ほぼ半額で済んだのには驚きました。
その翌年(1997年)、今度はニューヨークとナイアガラ瀑布を訪れる旅をしました。
このときはユナイテッド航空の「東海岸周遊航空券」というのを購入しました。
通常、ニューヨークからナイアガラへ行く場合
日本人には日帰り用のツアーが用意されています。
これだとツアー代金が1人あたり3万円ちょっとかかるそうですが
せっかく行くなら、ナイアガラにも1泊したかったので
日帰りツアーは避けて、代わりに周遊券を購入したのです。
日帰りツアーの場合、ニューヨークからバッファロー(もしくはカナダの
トロント)まで飛行機で往復します。
しかし、私のように周遊航空券の場合、その最短距離のコースは使えず
(というか、バッファッローやトロント線は日帰り客で満席のため取れなかった)
ニューヨーク→ワシントン→バッファロー・・・というように
二度の乗り継ぎが必要になります。
ナイアガラでは、アメリカからカナダへの陸続きの国境越えを体験。
でも特に感動とかはありませんでした。
それほど簡単に超えられてしまうので(^^;
ニューヨークでは、お約束の「エンパイヤ・ステートビル」に登り
自由の女神の内部も(足に自信がある人は)階段で上れるようになっているのですが
1時間くらいかけて、登ってきました。
翌日はひどい筋肉痛に見舞われましたが・・・。
それでも東海岸は時差の影響が強くて
旅行中、私はずっと時差に悩まされていて
仮眠をとっても、ついに最後まで改善されることはありませんでした。
現地の昼間は、こちらの明け方だったので
食事もあまりおいしく感じられませんでした。
時差に懲りた私は数年後、友達の誘いで再びラスベガスへ。
西海岸での時差は、それほどきつくありません。
少し眠れば、体力は回復します。
ラスベガスのホテルは、東京のホテルとは比較にならないほど大きくて
現地のホテルを見てまわるだけでも、楽しいものでした。
ホテル代も、あり得ないくらい安いのです。
カジノにお金を落としてくれるお客さんのために
宿代と食事代は、格安で提供しているのだそうです。
ただ、砂漠地帯なので、気温は平均して40度前後あるので
脱水症状を起こさないよう、ペットボトルは携帯しておいたほうが無難です。
ちなみに、このとき泊まったのは
「モンテカルロ」「パリス」「ベネチアン」というホテル。
これも旅行会社は通さず、自分で予約したので格安でした。
・・・といつのまにか、旅行の回想記のようになってしまいましたが
いずれ書きたいと思っていたのが今日になりました。
さて、話は彼との食事中のことに戻ります。
彼は「部屋を整理していたら、いろんな写真が出てきた」と
私に昔の写真(主に学生時代)を見せてきました。
自分が昔付き合っていた彼女の写真も含まれていると言うので
「またそうやって、私に嫉妬させようとしてるんでしょ~」と言うと
「そんなことないけど・・・^^;」と。バレバレだってば。
彼は「昔自分がいかにもモテたか」みたいな話題を私に振ってきますが
私にはとてもそうは思えないし、見えません。
「そんな、過去の栄光を今頃言われてもね~。
それほど言うなら、過去に何人付き合ったのか言ってごらん?」
と言うと「5人」とか言ってたけど、どうも嘘っぽいし(笑)
前の彼女とは10年近く付き合ってたみたいだから
5人なんていうのは、どう考えてもあり得なさそう。
ま、どうでもいいんだけどね(^^;;
NINAを出ると、もう夜10時でそろそろいいお時間。
一駅分だけ歩くことにしました。
「君も家にいたら運動しないだろうから、このくらい歩くのは
体にいいでしょ。」と言うので「まあね」と返事。
寒いので夜道は彼にくっついて歩く。
手はつないできたけど、どうもいつもと違う。
「ねぇねぇ、今日は何もしてこないねぇ」
「何もって・・・。」
「いつもはチューとかしてくるじゃん。」
「今日はだめ」
「どうして?」
「君は今化学療法中で、白血球が下がってるんでしょ。
そういうときに、俺とチューとかしたら、雑菌が入るかもしれないでしょ。」
「・・・別に入らないよ」
「だーめ!」
「ふーん」
そのうち、次の駅に着いてしまった。
彼とはここでお別れ。
電車が来るまでまだ5分くらいあったので
改札口をちょっと出たところで時間を潰していました。
小さい駅なので、周りに人はいない。
口をタコみたいにとがらせたけど
彼は相変わらず「そんなことしてもだーめ」という姿勢を崩さず。
「髪の毛がある私とチューできるのは、今日が最後ですよー。」
と挑発すると苦笑しながら「髪の毛のことは気にしないほうがいいよ。」と。
「だって髪が抜けるんだよ。気にするなって言ったって
いくらおしゃれにズボラな私だって気になるよ!」
「抜けたって、別に君が変わるわけじゃないでしょ。」
「そりゃそうだけど、でも、今度会うときは帽子だよ。」
私がうだうだ言ってたら、彼が近づいてきて
頬に「チュ」とやってきた。
私が「だーめ」と却下すると
「だって、俺は横にいるのに君が正面向いてたらこれしかできないでしょ?」
お、やっとする気になったみたいね。
私が彼と向き合うために、向きを変えたら
踏切が鳴り出した。私が乗る電車がきたみたい。
「あ!電車が来るからそろそろ行かなくちゃ!」と言ったその瞬間
彼が・・・・・・・!!!
雑菌が入ったかもよ(笑)
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